タウリン
タウリンが悪玉コレステロール値を下げる仕組みを調べました。
タウリンは硫黄を含むアミノ酸の一種
タウリンは、硫黄を含んでいる含硫アミノ酸と呼ばれるアミノ酸の一種です。
含硫アミノ酸には交感神経の緊張を抑える働きがあり、血圧上昇を抑制する効果があります。
また、タウリンのユニークな特徴として、肝機能を高める効果が挙げられます。その結果、コレステロール値が下がったり、動脈硬化を予防したりといった効果につながっていきます。
他にも、目の機能の改善、むくみの予防、便秘解消などの効果があります。
コレステロール値を下げる仕組み
肝臓は、コレステロールを原材料にして胆汁酸を生成します。
タウリンはこの胆汁酸と結合する性質があるため、タウリンを多く摂取すると胆汁酸の必要量も増え、結果としてコレステロールも多く使用されて、血中コレステロール値が下がっていきます。
食品から摂取したコレステロールは、胆汁酸を経由しないと体外には排出されませんから、肝機能を高めて胆汁酸の働きを強くすることは、コレステロール値を下げるためには有効だといえます。
タウリンは魚介類、特に貝類に多く含まれている
人間の体内のタウリンは、食物から摂取する他、体内で合成することでもまかなわれています。
ただし、人間は他の動物に比べ、タウリン合成量は多いとは考えられていません。
タウリンが多く含まれている食材は、魚介類、特に貝類やイカ、タコ、カニ、エビなど。
また、タウリンは加熱に弱いため、焼けば3割減、煮れば半減するといわれています。なるべく生食をオススメします。
なお、タウリンは水溶性ですから、煮たり蒸したりした場合は、そのスープも摂るとよいでしょう。